よけーなもんはとらげときねー

岡山に住む20代のミニマムな生活を目指す男の暇つぶし。

ごちゃついたキッチンを劇的にスッキリとさせる4つの方法

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うちのキッチンは汚いのです。

最近は仕事が忙しくて洗い物をする暇もなく、帰宅後はすぐに寝てしまい、キッチンはどんどんごちゃごちゃと物やゴミに溢れてしまいました。

 

少しずつ仕事も落ち着いてきたので、そろそろキッチンもきれいにしなくてはいけない!ということで、見た目がすっきりとなる方法を思考します。

 

1.色を統一する。

 まずはなんと言っても色を統一することでしょう。海外のようなカラフルで個性的な家電を揃えてみても可愛いかもしれませんが、色を組み合わせるのは難しいです。

 簡単なのは、少ない色で統一してしまうこと。 キッチンなので、白やシルバーなどの清潔感があってすっきりとした色が良いかも知れませんね。アクセントで赤色なんかを入れても可愛いかも。

 自分の家の雰囲気を知り、どんな色が似合うのか、考えて食器や家電を揃えると良いかも知れませんね。

 

2.種類に分けて収納する。

 調味料なんかがあちこちにあったら料理もしにくいし、見た目的にも良くないので、それぞれ調味料や食器など種類にわけて収納しましょう。

 調味料を収納するときは統一性のある容器に入れ変えるとすっきりとして見やすいですね。

 どうしても入れ変えられないものはラベルを剥いでおくか、人目につかない工夫をすれば大丈夫だと思います。

 基本的には出した物は収納する、と考えていたほうが良いでしょう。

 

3.家電や食器類は最小限にする。

 貰った食器や「いるかも?」「あったら便利!」と買ってしまった家電、うちにもあります。正直全く出番がない物もいくらかあります。そういうものは思い切って手放してしまいましょう。余計な物は捨てるリサイクル、人に譲って収納場所も電気代もすっきりとさせてしまいましょう。

 

4.飾りを楽しむ。

 すっきりとしたキッチンでも飾りを取り入れることで可愛くておしゃれなキッチンになるかもしれません。100円ショップで売っているステッカーや観葉植物で彩りを加えると料理も楽しくなるかも?

 観葉植物じゃなくても大根葉や人参の葉、ハーブなど、実際に食べられる物を育てるというのも一石二鳥で良いかも。

この4つを方法を頭に置いて普段のキッチン掃除や家事を行うとスッキリとしたおしゃれなキッチンになるかも?

2と3を実行するだけでもだいぶ違うと思います。よし、さっそくやってみよう。

リサイクルショップで250円で購入したズボンを2年間愛用してきたが、ついにお別れの時がきた。

 昨日に引き続き、スマートフォンに話かけてみた。

「あの、こめたといいます。よろしくお願いします」

ピピッ「そうですね、少し考えさせてください…やっぱり、やめておきます。」

 何がいけなかったのか。さっぱりわからない。今までの扱いに雑さに嫌気がさしてしまったのだろうか。そりゃ今まで何度も落としたし、投げたり、汚れた手でベタベタ触ったりもしたが、そこまで怒らなくてもいいじゃないか。

 どうやら僕はIphoneと仲良くなれないようだ。

 

 そのショックでかどうかはわからないが、ズボンが破れてしまった。

 そのズボンはjohnbullというブランドのズボンで、まさに運命的な出会いを果たしたのである。

 あれはおよそ2年前の真夏、青すぎる青空が憎くてたまらない日だった。休みで特別な用がなかった僕は涼みついでに少し遠出して、隣町のリサイクルショップに行った。

 そのリサイクルショップではちょうどなにかのセールをしており、その日は衣料品全品50%OFFだった。うひょーっラッキーとめぼしい物がないか探すが見当たらず、ブラブラ店内を見て回っていると、一つのベージュのズボンが目に入った。

 そのズボンは少しだけ着くたびれた様子だったが、どこもほつれておらず、破れなども見当たらなかった。何より値段をみると、「500円」だった。もちろん税込。さらにそこからレジにて50%引きということは250円で買えちゃうの!?と驚きを隠せずに思わずニヤリとしてしまった。さらにさらに僕の短足に恐る恐る当ててみると、なんと裾丈がぴったりなのだ。これはまさに僕のために作られたようなズボンではないか!と即購入を決意し、今日まで愛用してきた。

 しかしそのズボンが破れてしまったのだ。

 洗濯機から取り出すと、お尻ポケットの端の部分に指が3本ほど穴が開いていた。

 

 これはもう手放せということだ、もうこのズボンも定年を迎えたのだ。クタクタにくたびれているに違いない。ゆっくりと休ませてやろう。今までお疲れさまでした。

 

 ↓こんな感じのやつだ。

 

 代わりにH&Mで新品のズボンを買ってみた。タイトめな作りで濃青な色のズボンだが、意外と伸縮性があり日常生活動作には困らない。明るいところに出ると、明るい映える青になり、暗いところにいくと、落ち着いた青になる。とてもいい感じで、なんとなくおしゃれな気がする。さすがH&M。

 しばらくはH&Mの3000円もしたズボンと、古着屋で購入した500円のjohnbullのズボン2号の2着で着まわしていく予定。

シンプルな生活に近づく3つのクエスト

 しかしながら僕はまだ物が多い。バックパックで引越しを考えているが、それを実行するためには途方もない期間が必要だ。

 なのでまずは、ミニマムな生活の前にシンプルな生活に近づくためにはどうするべきか、考えてみる。(僕の中でシンプルな生活よりもミニマムな生活の方がストイックで病的で変態的だと思っている。)

  この、題して「シンプルライフファンタジー」をクリアするためには3つのクエストを攻略することだと、僕は考える。

 

クエスト1.捨てる

 さて、なんと言ってもこれがなければ始まらない。「捨てる」という動作だ。

「捨てる」という動作はいとも簡単に思えるが、それが意外と難しい。コンビニ弁当の容器とか鼻をかんだティッシュペーパーとかであれば何の未練もなく捨てることが出来るが、これが書類系や雑貨屋さんで買った便利グッズなんかだと難易度がぐっと上がる。さらに思い出の品やお土産の品ではその難易度は一気に「ハード」から「マニアック」に上がってしまう。攻略はなかなか難しく、相当の猛者でなければ最初のステージで即死確実だ。

 だからこの「捨てる」という動作をイージーモードから初めていくことをおすすめする。

 イージーモードでのザコ敵は食べかすや汚れを拭いたティッシュなどの「単純なゴミ」だ。そしてボスは恐らく「少し値が張った愛着のない雑貨や衣類」ではないだろうか。

 次にノーマルモードでのザコ敵は「あまり気に入っていないぬいぐるみや雑貨類」、ボスは「雑貨類を飾るためにニトリで購入した棚や不要な書類関係」だ。

 そしてハードモード、ザコ敵は「半年以上着ていない洋服やあまり気に入っていない家具類」、ボスは「高かったけど使っていない家具や雑貨、もしくは高かったけど着ていない洋服」だ。

 さぁいよいよマニアックモード、ザコ敵は「3ヶ月以上着ていない洋服やあまり思い出はないけどどこか捨てきれない学生時代の思い出の品、大きな家具類」、そしてボスは「甘酸っぱく青春の匂い溢れる思い出の品や友人、家族からのお土産の品」だ。

 さらに続編「ミニマリストクエスト」があるが、これはまたレベルが格段と上がるであろう。

 

 クエスト2.選ぶ

 1では「捨てる」という動作だったが、2で「選ぶ」とかどういうことか。普通は最初に「選ぶ」そしていらない物を「捨てる」という順番であると思うが、そこは違う。僕はとりあえず直感でいらないと思ったものは「捨てる」べき、その後残った物から捨ててもいい物を「選ぶ」という形が好ましいと思う。

 人の直感はきっと、自分の生命や生活に支障が出ないように咄嗟に判断できる、と考えている。ならば自分の直感を信じて捨てることができれば、生命や生活に困ることは起きにくいと思うだが、どうだろう。

 そして直感で残した物たちを冷静に選び判断することで、さらに残った物たちの使い方や自分の傍に置いておく意味がわかるのではないか、と思う。

 

 クエスト3.物と親友になる

 またオカシなことを言う。意思を持たない物質と友達になれるはずがない。いや、まぁそうなのだが、知人にこんな人がいる。

 「あ、今日はご機嫌斜めなんだね。ゆっくり休んだほうがいいよ」

 書類を印刷していたが中国製のプリンターがヴィーン、ガシッガシッと音を立てて、急に印刷を停止した。紙詰まりかと思ったがそうではないようで何やらその人はガチャガチャとすっかり動かなくなったプリンターをいじっている。

 物に話しかける人を初めてみた。動物や植物など、命あるものに語りかける人は見たことあるのだが、物、ましてやプリンターに話しかける人がいるのか、と衝撃を受けた。

 どうしたんですか?と訊くと

 「んー、この子最近働きっぱなしだったからね。疲れたみたいで、拗ねちゃったんよ」

 なんてことだ。プリンターは、いや、中国出身のプリンターのプリ子ちゃん(女性かどうかわからないが、なんとなく女性だと仮定)は、日本に出稼ぎにきたのは良いがあまりに健気に頑張りすぎてしまい、疲れやストレスが蓄積、ついには自分がなぜ日本で働いているのか、なぜこんなにもつらいのかわからなくなってしまい、拗ねてしまったのだ。

 なんて真面目で頑張り屋さんな子なんだ。もう頑張らなくていいよ。すこし休んだらいいから。大変だね。困ったらなんでも相談してね。

 思わずそう語りかけてしまいそうだ。

 この知人のプリ子ちゃんだけでなく、周りを見ていると意外と物をまるで生きているかのように大切にしている人は多い。このように物に執着心や信頼、愛情を感じるということはそれほどその物を必要としており、すでにその人の生活にはなくてはならない存在となっているということである。

 

 自分に不要な物は捨て、自分に必要な物を選び、そして親友になる。

この3点を意識して行えば「シンプルライフファンタジー」は十分に楽しめ、クリア出来るのではないだろうか。

 さぁまずはチュートリアルとしてお近くのパソコン、もしくはスマートフォンに話かけてみてはいかがでしょうか?もしかしたら返事があるかも?

 よーし、早速僕も!「あ、初めまして、こめたと申しますぅ・・」

 ピピッ 「すみません、うまく聞き取れませんでした。」

 

 

糊を買い忘れる日々

 仕事から帰ると、郵便受けの中に保険会社からの手紙が届いていた。

 部屋に入り、荷物とともに封筒をそこらへんに放り投げる。布団に飛び込んでから「あぁ書かなきゃ」と思うが体が動かない。

 この手紙には心当たりがあった。以前仕事中に電話がかかってきた。言葉の合間に「えー」と挟む吐息がうるさい中年の男からだった。

「えー、お忙しいところすみません。えー、書類と、えー・・返信用封筒を同封しますので、えー、記入する欄には、えー、印をしておきますので、えー、記入後、えー、返信用封筒で、えー、返送してください」

 たしかこんな内容だった。もうその男の5秒に1度は言う「えー」と電話越しに吹きかけてくる吐息の音がすごく耳障りでそのことだけしっかりと覚えている。

意を決して布団から起き上がると、おりゃ!っと封筒を破いて中の書類と返信用封筒を取り出した。こういうことは面倒くさがらずにすぐにやってしまったほうが良い事を僕は知っている。テキパキと書類に記入を終え、さぁ残すは返信用封筒にご所望の書類を封入するだけだ、と封をしようとすると、テープがない。

 最近の封筒には両面テープのようなものがついていて、表面の紙を剥がすと封が出来るという便利な機能、いや、ジャパニーズ心遣いがついている。しかしこの封筒には、その心遣いがついていなかった。

 これはまずい。早く封をしてしまわなれば面倒くさがりな僕はすぐに拗ねて「もうやめた」と言って寝てしまうに違いない。我が家に糊なんてものがあったか、と筆箱や書類関係を入れている箱を探すが見当たらない。糊の代わりにずっと探していた近所のゴミ回収日表が出てきたが、今はどうでもいい。糊だ。糊。

 しばらく探したがそもそも僕は糊を持っていないことを思い出した。以前持っていたものは使い切って捨ててしまって、糊なんて地味なアイテムは仕事くらいでしか使わないから買わなくていいや、と考えてから買った覚えがない。

 糊を買いにいかなければならないが、今から外に出るのも面倒くさいし、「明日仕事帰りに買えばいいか」と諦めて明日に託す。

 翌日、仕事から帰るとクレジットカードの明細書が届いていた。全然見たくないので、床に放り投げ、スーツから私服に着替えてから晩ご飯を買いにいった。

 その日はナポリタンが食べたい気分だった。絶対にナポリタンを食べてやろう、ついでにジュースも買って、疲れた自分にご褒美だ、と意気揚々とコンビニの弁当コーナーにいくと、ナポリタンがない。

 「あ・・」 

 すごくショックだった。思わず目を見開いて行動停止してしまった。

 まぁ仕方ない、と違うものを選び、レジでお金を払って家に帰る。ふと、机の上に大事そうに置かれている返信用封筒に目が止まる。

 「あ・・」

 地味にショックだった。コンビニで糊を買う予定をすっかり忘れていた。いや、きっとナポリタンのせいだ。ナポリタンがないことのショックでうっかり忘れてしまったのだ。きっとそうだ。このナポリタンめ!なんでそんなに美味しいんだ!

 まぁ仕方ない、と今から買いに行くのも面倒くさいし、「明日は休みだから明日買えばいいや」と決意する。

 この次の日、糊を買い忘れたことは言うまでもない。

 結局書類が届いてから1週間も糊を買わずに忘れ続けていた。アホを通り越して逆に怖い。

 一昨日、コンビニで昼飯を買っているとき、ふいに「糊買わなきゃ」と思い出した。なんていいタイミングに思い出したんだ。よくやった!、とニヤニヤしながら文房具コーナーに向かう。

 さぁ糊を買うぞ、糊、糊、・・あれ?・・液体糊しかなかった。すごくどうでもいいこだわりだが、糊はどうせ買うならスティック糊が好きなのだ。特に青いやつ。塗った場所が青くなって目でみてわかるという画期的なあれだ。スティック糊がないなら買うのをやめるか、ミニマリストとして自分のこだわりのある物を買わなくちゃね、と諦めようとしたのだが、自分の中の天使が囁く。

「今買わないと次はいつ思い出すかわからないよ?もしかしたら来週、来月になるかも?」

 そうだ、そのとおりだ。今買わないと!

「おい、液体糊なんてくさいし、だせーもん買うんじゃねぇよ。スティック糊なら青色のやつがあるぜ?いい匂いもするぜ?」

 と、悪魔の囁きも聞こえる。そうだ、そのとおりだ。

 いや、ダメだ。やはり今買わないと!、意を決め、液体糊をついに購入した。

 結局家に帰ってすぐに使わずに数時間放置していたのだが、ようやく返信用封筒の開いた口を塞ぐことが出来、無事ポストに投函できたのである。

 この達成感は高校のときに自分が演じた劇で無事に最期まで演じ切れたときの達成感と似ていた。まさかこんなことであの達成感を味わうことになるとは。

 液体糊ってくさいのだろうか?この記事を書いていて、ふと思った。小学校のとき、なぜか液体糊=鼻くそのにおいという固定概念を持っていた。あの頃は実際にそう思っていた気がして、今でも液体糊はくさいと思い込んでいる。しかしあの頃から10年以上経過し、まだまだ若輩ながら一応成人して部下も持っている。もしかしたら液体糊のにおいの感じ方にも違いが生まれているかもしれない。

 役目を果たした液体糊がデスクに鎮座している。失礼ながらにおいを嗅がせていただく。くんくん。くんくん。それほどくさくない。どちらかというといい香りだ。

おばあちゃんがつけているファンデーションを少しねちっこくした匂いだ。しかも今気づいたのだが、液体糊の容器にくびれが生まれているではないか。この10年で僕の知らないところでは、液体糊はくびれのあるエロティシズムな熟女になっていた。

 時の流れとは恐ろしくもあり、楽しみでもある。僕らはただただ日々の生活や環境の変化を時の流れに従いながら過ごすだけなのだ、としみじみ感じた。

 とにかく糊を買い忘れる1週間は、あっと言う間だった、という話。